「終活」~より良い人生の送りかた~
婦人部の大好評企画、ちょっとイイ講座、「終活」~より良い人生の送りかた~ を開きました。終活といっても、介護・医療・相続・葬儀など、幅が広いのですが、今回はエンディングノートの書き方について学習しました。
講師は、板橋民商常任理事、民商青年部の部長、㈱ライフセレモニートラストの代表 室伏太郎さんです。
「終活」という言葉が使われるようになったのは、2011 年東日本大震災のころからだそうです。
終活の目的は、自分の生きてきた証を後世に繋げるため、もしものときに家族や自分の大切な人が困らないため、今をより良く生きていくため、です。自分の財産、家や土地、お金、だけでなく、大切なコレクションなど、もし突然、事故や病気や大震災などで意思表示ができなくなったとき、どう処分してほしいか。趣味で集めたコレクションほど、興味がない人にとっては厄介なものだそうです。とても価値があっても、それをわからない人にはゴミになってしまうわけです。そして最近問題になっているのは、パソコンやスマホのデジタルデータ。パスワードがわからなければ、開くことができません。昔は、株券は手元に持っているものでしたが今は、株券は発行されませんから、手元にありません。インターネットバンキングは通帳がありません。ネットバンキングの多額の預金、借金など、知らなかったばかりに家族に迷惑がかかることにも。プライベートな情報の管理をどうすればいいか、考えなければいけないことに気づきました。そして大切なペットのことも考えなければいけません。
エンディングノートの持つ役割とは、現在、過去、未来を見据え考えることで、自分らしくより良く生きることができることです。
そのためには、
- 元気な「今のうち」から
- 書けるところから鉛筆で気軽に書く
- 定期的に見直して気持ちが変わったときは書き直す
- そしてノートを託す人を決めておく
でもエンディングノートは自分の希望を書き留めておくものですが、託される家族と考えが大きく違っていると問題です。やはり家族とも話し合っておくことが大事です。
今回の講座の参加者は16 名でした。
参加者からは
「自分の最期を考えることが、私を大切に思ってくれている人への思いやりにつながることがわかりました」
「より良い未来のために、という言葉に納得。夫婦で書いてみます」
「遺言書とエンディングノートの違いや大切さがわかりました」
などなど感想をいただきました。